はじまり


世界中でいちばん美しいところ」だと“赤毛のアン”の著者モンゴメリが語るカナダ、プリンスエドワード島。
1988年からBlue Winds(ブルーウインズ)というティールームを始めました。
最初はニューロンドン湾を臨むモンゴメリの生家のすぐ近くにあったギフトショップの中でスタートし、数年後、お店を自宅に移しました。

我が家は 1912年に建てられた典型的な PEIの農家です。この家を建てたマッケイさん夫婦が住んでいたころ “パーラー” と呼ばれていた正面の部屋を改装し、4テーブルだけの小さなティールームとして新たにオープンしたのは 1995年のことでした。

デラ・マッケイさんは、近所の人たちから“デラおばさん”と呼ばれていてベーキングが得意な人だったと、いまでも覚えている人たちが話してくれます。もてなし好きなデラおばさんの家は、いつも人が訪ねてくる楽しい所だったと聞き、お料理やベーキングが好きでここにティールームをオープンした私たちは、この家との出会いに不思議な縁を感じたものでした。


プリンスエドワード島の季節の風を感じながら、旅をする人たち、のんびりと休暇を過ごす人たちの中には、この家の雰囲気が気に入って、初めて訪ねて来られる方も多く、お茶やお食事を楽しまれたあと、PEIの思い出のページにブルーウインズのひとこまをそっと残しておいて下さるようで、私たちは新しい人たちとの出会いとともに、いくつもの「再会」をちりばめた夏を毎年過ごしています。

いつか訪ねてみてくださいね。

その日の風はどんな色に染まっているでしょうか?